
製作ヒストリー
長濱シングルカスク アイラクォーター
かつては一部の愛好家のものであったウイスキーは、今や世界中で国境を越え、世代を超えて多くの人々を魅了する存在へと成長しました。
特に日本国内では、ウイスキーをソーダで割る「ハイボール」が大流行し、若者を中心に人気を博しています。
これにより、ウイスキーは決して敷居の高い飲み物ではなく、もっと気軽に楽しめるものだというイメージが定着しました。
このブームは単なる流行に留まらず、単に「飲む」だけでなく、より高品質でユニークなものを求める消費者のニーズに応える形で進化しています。
その結果、小規模な蒸溜所が手掛ける「クラフトウイスキー」はもちろん、有名蒸溜所の個性豊かな「シングルカスク」など、様々な風味や個性を放つウイスキーが次々と登場。
ウイスキーの世界は、かつてない多様性を見せています。
そんな現状の中、日々成長を遂げるウイスキーファンの方々が、数多あるウイスキーの中から「これは!」と思える一本を選ぶにはどうすればよいか、という思いから新たな専門店が模索されました。
その指南役として、京都を代表する伝説的バーテンダー「西田 稔氏」にご協力を仰ぎ、同氏が選ぶセレクトショップ「Cask salon de K(カスク サロン ド ケイ)」がこの度オープンします。
記念すべき第一弾ボトルとして、滋賀・長浜に位置する日本最小規模のクラフトディスティラリー「長濱蒸溜所」のシングルカスクを選定。
西田氏が数々のサンプルをテイスティングし、その中からセレクトした、ピーテッドタイプの原酒が熟成されたバッチ#1399の「アイラクォーターカスク」です。
市民権を得た「ハイボール」にもおススメできるこの1本から物語は始まります。
アイラクォーターカスクとは
クォーターカスクとは、ウイスキーの熟成に使用される樽の種類の一つで、通常の樽の4分の1の大きさの樽を指します。
樽が小さいことで、ウイスキーと樽の接触面積が増え、より早く風味や色合いがウイスキーに吸収されるため、熟成期間を短縮しながらも深い味わいを生み出すことができます。
このボトルは、へビリーピートの原酒に、アイラ島シングルモルトの樽の個性が交わることで、その魅力を最大限に引き出しています。
ストレートやロックでじっくり味わうのはもちろん、まだ暑さの残る晩夏にはハイボールで爽やかに楽しむのもおすすめです。

2016年11月に稼働した日本最小クラスの蒸溜所
長濱蒸溜所


「長濱蒸溜所」は2016年に長濱浪漫ビール施設内に稼働した、琵琶湖と伊吹山、長浜の風土が育む国内最小規模のクラフトディスティラリーです。
アランビック型の小さなポットスチルと極細のラインアームからは、その特徴となるリッチな味わいの原酒が日々産み出されており、国内外から注目を集めています。
この小さな蒸溜所でつくられたクラフトウイスキーが、100年後にたくさんの方々によろこんでいただけるように、という想いで造っています。
